ディズニーのスタージェットはなぜ終了した?跡地の現在と34年間の歴史を徹底解説
東京ディズニーランドの開園当初からトゥモローランドの空を飛び続け、多くのゲストに愛された人気アトラクション「スタージェット」。円筒形のタワーを中心に赤いジェット機が旋回する近未来的な光景は、パークの象徴的なランドマークとして親しまれていました。しかし、多くのファンに惜しまれながら2017年秋にその歴史に幕を下ろしました。
2026年現在の東京ディズニーランドは、大規模開発によって景色が一変しています。かつてスタージェットがそびえ立っていた跡地はどう変化したのか、なぜ34年もの間愛され続けたアトラクションがクローズを迎えることになったのか。当時のラストフライトの熱気やアトラクションの仕組み、トゥモローランド再開発の歩みとともに詳しく紐解いていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- クローズの真相:ファンタジーランド拡張および新エリア(美女と野獣・ベイマックス)整備を伴う大規模再開発計画に伴い、2017年10月10日に終了。
- 跡地の現在:人気アトラクション「ベイマックスのハッピーライド」やポップコーン専門ショップ「ビッグポップ」などが誕生し、大きく変貌。
- 34年の軌跡:1983年4月15日の開園当初から稼働し、地上約14メートルの高さと手元レバーの昇降操縦で約5,000万人のフライトを記録。
【歴史と概要】開園当初から空を飛び続けたスタージェットの仕組みと魅力
スタージェットは、東京ディズニーランドがグランドオープンした1983年4月15日から運営されていたクラシックアトラクションの一つです。トゥモローランドの高架プラットフォームに位置し、中央の巨大なロケットタワーを軸に、小型ジェット機型のライドが旋回する構造になっていました。
ライドは2人乗りで、操縦席の手元にあるコントロールレバーを前後に倒すことで、ゲスト自身がライドの高度を自由に変えられる仕組みが採用されていました。最高到達点は地上約14メートルに達し、旋回による心地よい遠心力とともに、眼下に広がるシンデレラ城やパーク全体のパノラマビューを体感できる爽快感が唯一無二の魅力でした。
昼間は青空を突き抜ける爽やかな飛行体験が楽しめた一方、夜間にはライトアップされたパークの夜景を一望できるロマンチックなスポットとしても絶大な人気を獲得。小さな子どもから大人まで、家族やカップルを中心に世代を超えて親しまれ続けました。

【終了理由】スタージェットのクローズはなぜ決まったのか?
公式発表資料および運営会社であるオリエンタルランドの大規模開発計画によると、スタージェットの終了理由は老朽化ではなく、東京ディズニーランド大規模再開発事業に伴うエリア刷新によるものです。
2010年代半ば、東京ディズニーリゾートはパーク体験価値の更なる向上を目指し、ファンタジーランドの拡張およびトゥモローランドの一部刷新を掲げた約750億円規模の大型投資プロジェクトを始動しました。この計画には、映画『美女と野獣』をテーマにした大型エリアの新設や、新規アトラクションの導入が盛り込まれていました。
スタージェットが位置していた区画は、ファンタジーランドとトゥモローランドの結節点にあたる要所であり、新規開発エリアへの主要な動線および新施設の用地として組み込まれることが決定。これにより、2017年10月10日をもって34年半にわたる運行を終え、惜しまれつつクローズを迎えることとなりました。
【年表で見る軌跡】スタージェットの歴史とトゥモローランドの変遷
東京ディズニーランドの歴代アトラクションの中でも、長年にわたりパークのスカイラインを支えたスタージェットの歩みを時系列で振り返ります。
| 年月 | 出来事・マイルストーン | 詳細・主なトピックス |
|---|---|---|
| 1983年4月15日 | スタージェット運行開始 | 東京ディズニーランド開園と同時にトゥモローランドにオープン。 |
| 1983年〜2017年 | 累計体験者数約5,000万人 | 34年間で約5,000万人ものゲストがフライトを体験。 |
| 2016年4月27日 | 大規模開発計画の発表 | オリエンタルランドより新エリア開発計画およびクローズ予定が公表。 |
| 2017年8月〜10月 | ラストフライトキャンペーン | 特設サイト開設、記念グッズ販売、搭乗記念シール配布を実施。 |
| 2017年10月10日 | 最終フライト・運営終了 | 長蛇の列と拍手に見送られ、34年半の歴史に幕を下ろす。 |
| 2020年9月28日 | 跡地エリアがグランドオープン | 「ベイマックスのハッピーライド」や「ビッグポップ」が開業。 |

【伝説のフィナーレ】ラストフライトキャンペーンと試験飛行証明書
クローズが迫る2017年8月1日から最終日の10月10日までの期間、長年の感謝を込めた「スタージェット“ザ・ラストフライト”キャンペーン」が華々しく開催されました。パーク内ではアトラクションの歴史を振り返る特別な装飾が施され、多くのファンが別れを惜しむために駆けつけました。
期間中にアトラクションを利用したゲストやキャストに声をかけたゲストには、限定デザインの「本飛行準備搭乗および試験飛行証明書」(オリジナルステッカー)が配布されました。パイロットに見立てたゲストへ贈られたこの記念シールは、アトラクションとの大切な思い出を形に残すアイテムとして大きな話題を呼びました。
最終日となった10月10日には、平日にもかかわらず早朝から名残を惜しむゲストが集結。過去の待ち時間記録を塗り替えるような長蛇の列が形成され、夜の最終フライトではキャストとゲストが一体となって手を振り合い、大きな拍手とともに感動的なフィナーレを迎えました。
【跡地の現在】美女と野獣エリアやベイマックスとの位置関係
スタージェットが解体された後、その広大な跡地はトゥモローランドと新ファンタジーランドを結ぶ重要拠点へと生まれ変わりました。現在この場所には、ディズニー映画『ベイマックス』をテーマにした回転型ライドアトラクション「ベイマックスのハッピーライド」が位置しています。
さらに同敷地内には、パーク初となるポップコーン専門ショップ「ビッグポップ」や、新キャラクターグリーティング施設「ミニーのスタイルスタジオ」の一部導線が整備されました。かつて空高くそびえ立っていたロケットタワーの周囲は、ゲストの笑顔と軽快な音楽が響き渡る賑やかなストリートへと劇的な進化を遂げています。
また、スタージェットのすぐ奥に位置していたバックステージエリアを含めた広大な敷地には、大型アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」を中心とするニューファンタジーランドが誕生。スタージェットのクローズは、パーク全体の魅力を次世代へと継承するための前向きな変革であったことが伺えます。
【プロの結論】クラシックアトラクションの終了から読み解くパークの未来
ディズニーランドの歴史において、アトラクションの刷新は「パークは永遠に完成しない」というウォルト・ディズニーの哲学を具現化する必然的なプロセスです。スタージェットのような開園当初からのシンボルが姿を消すことはファンにとって寂しさを伴いますが、その跡地に導入された施設群は、現在のパークにおける混雑緩和や新たな体験価値の創出に大きく貢献しています。
世代交代を重ねながらも、かつてスタージェットで空を飛んだ思い出は多くの人々の心に残り続けています。進化を恐れずに新しい物語を取り入れつつ、歴史への敬意を忘れないパークの姿勢こそが、長年にわたって人々を魅了し続ける原動力と言えます。
【ディズニースタージェット】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:スタージェットの過去の待ち時間はどのくらいでしたか?
A1:通常期は30分〜45分程度で推移することが多かったものの、休日のピーク時には60分前後になることもありました。さらに、クローズ直前のラストフライトキャンペーン期間、特に最終日には別れを惜しむファンが殺到し、一時的に大幅な待ち時間を記録しました。
Q2:スタージェットの跡地には具体的に何が建ちましたか?
A2:敷地の主要部分には「ベイマックスのハッピーライド」が建設され、隣接エリアに宇宙をテーマにしたポップコーン専門ショップ「ビッグポップ」がオープンしました。また、その奥の区画は「美女と野獣」エリアへと続くアプローチとなっています。
Q3:試験飛行証明書シールはどのようなものだったのですか?
A3:2017年のラストフライトキャンペーン期間中に配布された限定ステッカーです。ジェット機とロケットタワーが描かれ、ゲストがパイロットとして飛行試験に携わったことを記念するデザインになっており、現在でもファンの間で大切に保管されています。
まとめ:思い出を胸に進化を続けるトゥモローランド
1983年の開園から34年半にわたり、地上約14メートルの上空から無数のゲストに感動を届けてきたスタージェット。その終了は、パークが次なる時代へ向けて歩みを進めるための大きな転換点でした。
現在その場所には、新しい笑顔を生み出すベイマックスのアトラクションや多彩なフレーバーが揃うショップが立ち並び、活気あふれる空間として愛されています。過去の素晴らしい記憶を大切にしながら、変わりゆくトゥモローランドの新たな景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。 (出典: ディズニー スター ジェット(Yahoo!ニュース))